あなたの中にいる12歳に、 ぜひ読んでほしいピーエスシーの物語

ピーエスシーをもっとわかりやすく伝えたい。 社員の子供に向けて語る、ピーエスシーストーリー。

PSC STORIES

  • はじめに

    社員のみなさんへ。

    株式会社ピーエスシーの会社としての成り立ちや、事業の根っこの話。
    これから社員みんなで、これまで以上に心を合わせてよい仕事をするために、これまでの歩みを振り返りながら、全員で共有したい、と考えました。
    それが、この冊子の目的です。

    これまでの歩みを理解し、そこにある価値観に共感してこそ、未来のビジョンを語り合い、実現のために手をとりあえる。そう信じるからです。

    カンパニーやビジネスの話ではありますが、とはいえビジネス書のような語り口はピーエスシーらしくありません。なぜなら、ピーエスシーの源泉は、会社を育て支える一人ひとりの”人間”に他ならないからです。だからおのずと、”心の話”が多くなります。
    眉間にシワが寄るような難しいコトバではなく、子どもにでもわかるひらたいコトバで、素直に自然にピーエスシーの心を語りたい。どうやれば、それができるだろう。あれこれ考えて、一つのアイデアが浮かびました。

    「そうか。子どもでもわかる心のお話をしたいのだから、社員一人ひとりの中にいる12歳の自分に語りかければいいんだ。」
    ということで、この小冊子は、あなたの中にいる”12歳のあなた”に向けて語りかけます。

  • 12歳のあなたが、この小冊子を受け取るシュチュエーションはこうです。
    12歳のあなたのお父さんかお母さんが、ピーエスシーで働いています。あなたが12歳になったとき。いっしょにバースデーケーキを食べてプレゼントを贈りあい、少し照れながら、にこりと幸福な微笑みを投げかけあったそのあと。
    「あ、そうだ。これ、おまけね」と、ご両親はこの小冊子をあなたに手渡しして、こう言いました。
    「働いている会社の、ちょっとした物語。きみが読む冒険ノベルのようにおもしろくはないけど、私が大事にしていることを、きみにもわかってもらえそうな気がする。よかったら、読んでくれないかな」と。

    どうぞ、ビジネスのフィルターをいったんはずしてください。
    12歳のあなたの純朴な耳で、ピーエスシーの心に耳を澄ましてくれたら、とてもうれしいです。

  • 12歳のきみへ。

    この冊子(さっし)を手に取ってくれてありがとう。
    会社にかぎらず、人がよりよく働くためには、人への愛情がたっぷりなければいけないんだよ。
    『働く』ということは、人のためになることをやって、そのお礼に『ありがとう』と『お金』をもらって、満ち足りた気持ちで楽しく暮らしていく、ということなんだよ。
    きみのお父さんかお母さんが働くピーエスシーという会社は、そういうことを大事にして事業をつくっているし、きみの親はそこをもっともっと高めていく主役として、毎日がんばっているんだよ。
    そんなことをきみに伝えたくて、この冊子をつくりました。

    たとえば、よい乳がでるよい牛を育てて、栄養満点のチーズをつくる人は、「おいしいね!」とたくさんの人に喜んでほしくて、くさい牛のウンチもていねいに掃除するわけだね。
    そして、誰かのクチから「困ったな…チーズの強いニオイが苦手なんだ」と聞けば、「そうか。じゃあ、味は濃いけどニオイは薄い。そんな新しいチーズをつくってあげる!」とチャレンジする。
    チーズが苦手な人への優しい気持ちが、チャレンジを生むんだよ。つまり、『愛』と『優しさ』が、人から喜ばれるよい仕事の前提というわけです。

    でも現実は、その2つだけじゃうまくいかない。もう1つ必要なものがある。それはこういうことです。

    味は濃いけどニオイが薄いチーズにチャレンジしようとすると、たいてい横からこんなふうにクチ出しする人があらわれる。

  • 「チーズからニオイを減らしたら、ウマミも減ってまずくなるに決まっている。ムダながんばりなのに、バカだなあ」と。
    8割の人はそんな意見に賛成するかもしれない。でも、待てよ。人は新しいことにだいたい反対するものだから、8割の意見にしたがっていたら、よいモノやよいコトを新しく生む仕事は、ぜんぜん生まれない世の中になってしまう。それではつまらないでしょ?
    だから、よい仕事をするためには、ときには大勢の意見に逆らっててでも、自分の信じたことをやり通す『反骨心(はんこつしん)』が必要になるんです。
    そういうまわりに振りまわされない気持ちの強さ、もピーエスシーはとても大事にしているんです。

    きみが誰かのためになるよい仕事をして、満ち足りた人生をつくっていくためには、これらが大事なんです。
    きみの親がよりよく生きるために、日々チカラを注いでいること。きみにもわかってもらえたらうれしい。だからそのために、この冊子をつくったのです。

    『愛』、『優しさ』、『反骨心(はんこつしん)』
    この3つが、よい仕事よい人生の鍵ですよ、というお話。
    聞いてくれますか。

  • きみのお父さんかお母さんが働く株式会社ピーエスシーは、ITサービスを色々な企業に提供している会社です。
    2021年12月のいま、ピーエスシーの売上げは年間120億円ちかくあります。大企業ではありませんが、生まれて25年の若い会社としては、まずまずの大きさです。

    12歳のきみは、会社にあまり興味がなくってふつうです。満員電車にゆられてむかう場所。部長さんとかコワい人がときどきキビしいことを言う場所。都会のビルのいっかくで、むずかしい会議とかしている。スーツを着て昼はがんばるが、夜はカラオケ店でよっぱらう。親が会社で働いているからお給料が入り、きみたちはゲームをできるしごはんも食べられる。そのていどのイメージなのかもしれません。

    でもね、一つとても大事なことがぬけ落ちています。それは、「会社とは、人と人が出会うかけがえのない場所」という事実です。
    もしきみのお父さんやお母さんの人生から会社を引き算したら、かなりさみしい冬のような人生になってしまうかもしれない。えっ、ご両親の出会いは会社なの?では会社がなかったら、きみは生まれていなかったかもしれないね。そのくらい、会社って人と人の出会いが豊かなんです。
    人との出会いって、じぶんの運命を大きく左右することなのですよ。なぜかというと、人は人で育つからです。
    そばにいる誰かの言葉や行動に教えられ、人はじぶんというカラを破る。

    そばにいる誰かに教えることで、じぶんも学び直したり、新しくなにかを発見したりする。そうして人は、一歩ずつ階段をのぼったり、ちがうステージをひらいたりする。

  • 人との出会いが、きみを成長させてくれるのです。いい友だちに出会うほど、きみの未来は青空が多くなるでしょう。逆に悪い友だちに引きずられてしまうと、きみの未来はちょっと曇り空になってしまうかもしれない。
    人との出会いの大事さをつかんでもらえたらなら、人との出会いがいっぱいつまった会社の大事さも、なんとなくわかってもらえたのではないかな。

    ちゃんと考える。
    考えた結果が、常識とくいちがうなら、
    常識のほうを捨てる会社。

    さて、もう一つ大事なことがあります。
    それは、会社によって人との出会い方がちがうし、人をどう考えるのかという人間観もちがうということです。ピーエスシーという会社は、とりわけちがいます。
    多くの会社のおなじような考え方を常識と呼ぶのなら、ピーエスシーはちょっと常識はずれです。では、常識はどう流されないかを説明します。

    先ほど少しだけふれた反骨心(はんこつしん)、
    創業者の鈴木正之(まさゆき)という人には、そんな気骨がやどっています。
    たくさんの人がやっているから、じぶんもあまり深く考えずになんとなくマネをしてしまう。そういうまわりに流される態度を嫌い、たとえ一人でも、じぶんならではの考えと信念で行動しようとする心がまえのことですね。

  • 1996年、ピーエスシーという会社を鈴木正之が立ちあげました。IT=インフォメーションテクノロジー、つまりコンピューターやインターネットに関わる会社ですから、社員にはITエンジニアが必要です。ふつうITエンジニアを採用する会社は、こんな条件で社員を集めます。
    「ITの経験が3年くらいある人、ITの会社で働いていたことがある人を求む。」
    知識と経験のあるりっぱな人を採用したい。そのようにのぞむのがふつう、ということですね。

    ところが鈴木は、予想外の行動に出ました。どこへ行くのかと思えば、秋葉原の街までくりだして、若い人をじろじろと見つめはじめたのです。
    「ここはコンピューター好きのユニークな若者が集まる街。オタクとか呼ばれているけど、おもしろい個性派に出会えそうだ。」
    そうつぶやくと、鈴木は本屋さんへとむかいました。
    「コンピューター好きは、パソコン雑誌なんかを立ち読みしているにちがいないぞ。」そうにらんだからです。

    あ、1996年という時代のことをすこし明らかにしておきましょう。
    95年にWindows95が発売され、パソコンの時代がようやく幕を開けました。でも、買ったはいいが「これ、どう使うの?」というパソコンオンチもぜんぜんめずらしくありません。いまみたいにいつでもつながって映像も見えるようなインターネットはまったく普及していなくて、理系の学者さんとか先端のエンジニアとか特別な人のものでした。

  • ふつうの生活者は電話回線をつかったダイヤルアップでなんとかメールをするくらい。ホームページなどもとても少ないし、ネットショップの登録はまだ先のこと。
    いわば、『パソコンの原始時代』、ですね。

    そんな時代ですから、秋葉原の本屋さんでコンピュータプログラムの本なんかを読み漁り、なけなしのおこづかいで基盤を買って自分でコンピューターを作っている18歳19歳は、ホントにコンピューターが大好きなのです。
    鈴木さんはそんな若者に、笑顔で声をかけました。

    「へぇ、きみすごいねえ。勉強熱心だねえ。ちょっといっしょにお茶を飲まない?僕はITの会社を経営していて、働いてくれる仲間を探しているんだよ。」
    ストレートです。声をかけられた若者はおどろき、とまどっています。でも、ホメられて悪い気がする人はいません。
    若者たちは鈴木と話すうち、どんどん引き込まれていきました。じぶんを認められるということは誰にとってもうれしいことですが、とくに当時、秋葉原で出会った若者たちは大人から評価されることが少ないタイプのようでした。鈴木は言います。

    「人との会話はちょっとニガテで、学校では優等生とは言えないかもしれない。家庭に問題を抱えている人もいました。でも、スネに傷の1つや2つあってなにが悪い。たとえこれまでにハンデがあろうが、何かを本気で好きなヤツらこそ、これからちゃんとチャンスをあたえればすばらしいプロの仕事をしてくれるんじゃないか。
    人を経歴とか外見とかだけで判断するなら、そういうヤツらは世の中に埋もれてしまうだろう。

  • そんな世の中、つまらない。
    世のIT企業が経歴でエンジニアを採用するなら、うちは”やりたい本気”で採用しようじゃないか。」
    この決心も、鈴木の反骨心の一つです。

    でも誤解しないでください。学歴や経歴はムダなかざりだ、と言っているわけではありません。
    一所懸命に勉強してよい大学へ行くことは大事です。いろんな経験を積んで自慢できる経歴を作ることも大事です。それはやったほうがいいこと。
    いまのピーエスシーは、そんな人をたくさん採用しています。
    でも言いたいのは、それがあればいい、それだけでいい、ということではぜんぜんないよ、ぜんぜん足りないよ、ということです。

    優等生であってもなくても、
    人は好きなものに打ち込んでいることが
    すばらしいんです。

    きみは優等生?それとも先生によく叱られる生徒かな?いずれにしても、いい成績を鼻にかけたり、悪い成績に自信をなくしすぎてもいけない。何か好きなことを見つけて、すなおに打ち込むことが大事です。そんなきみの情熱を、鈴木がそうであったように、誰かがきっと見つけてくれて、引き立ててくれることでしょう。
    鈴木はその頃の気持ちをこうふりかえります。

    「日本のITの状況をながめてこう思いました。日本はまだ、アメリカのマネをしているだけだな。

  • 経歴がりっぱな人たちも、”これから伸びる業界だから自分がトクしそう”、そんな理由だけでITの仕事を選んでいるんじゃないのか。ITってつまり、人を快適にしたり便利にしたりする人間の道具なのだから、そういう意味では人に喜んでもらうサービス業にちがいない。

    でも日本のITは、どうやれば
    人を喜ばせることができるか、
    をあまり考えていないぞ。

    この人たちはITの意味を本当に考えているんだろうか?」

    そう感じた鈴木だから、ITが好きで自分から打ち込んでいる若者に注目したのです。
    経歴はないけれど、ITが好きで、ITが人にもたらす喜びを知っている若者たち。彼らを社員として仲間に迎えたほうが、きっとすばらしい仕事をして、お客さんを喜ばせてくれるにちがいない。そう感じたから、彼らに声をかけたのです。鈴木は言います。
    「これから新しいことを、どんどん変化しながらやりとげるのがITの使命なのに、すでにあるやり方をマネして繰りかえしているだけ。そんな姿勢じゃ、新しいチャレンジなんかできないだろう。言われたことをたんたんとやるだけのエンジニアでは、人を喜ばせるITは生み出せない。
    だから、ピーエスシーがやってやるって決めたんです。
    人にいばれるような経歴はひとつもなくても、やりたい本気で負けない仲間がいい。不完全でいい。未じゅくでいい。成長にハングリーな仲間なら、それで合格。

  • 僕らのような小さな会社は、おたがいが愛情をもって、おたがいを育てあう。一人ひとりは不完全でも、チームで助けあってエリートに勝つ。人の役にたつんだ、という決心の強さで勝ってみせる。
    ピーエスシー、おもしろい事になるぞお。そんなワクワク感が、出発点でした。」

    サービス精神?いいえ、
    もっともっとお役に立ちたがり。
    ホスピタリティー精神がまんたんです。

    ITを使う人に喜んでもらおう、という『愛』。仕事に不便があって困っている人を、ITのチカラで助けてあげたい、という『優しさ』。
    この2つが日本のITには足りません。
    だから、お客さんのことを深く思い、困っていることはなんとか手助けしたいとがんばるピーエスシーは、「あの会社は親切だからいいよ」とちょっとずつお客さんからの評判が広がって、伸びていきました。

    では、この親切さとは何か、もうすこし掘り下げて考えてみましょう。

    きみもハンバーガーショップに行ったことがあるでしょ?ああいうお店のお姉さんは、笑顔できみの注文を聞いてくれるよね。

  • どこのお店にいってもスマイルスマイル。感じいいよね。ああいうのを”サービス”っていいます。
    ああいうお店には”マニュアル”と呼ばれる働く上でのルールブックのようなものがあって、そこに働く約束としてちゃんと書いてあるんです。「お客様にはいつも笑顔で接すること」って。だからサービスとはいうものの、誰もが簡単にできる基本的な約束ですね。

    ピーエスシーは、そんなサービスをお客さんに提供するだけでは、お客さんを大事に思う気持ちがぜんぜん足りない、と考える会社です。
    だって、マニュアルに書いてある約束はちゃんとやる、ということは、逆にいえばマニュアルに書いてないことは、お客さんが困っていたり、やってほしいと思っていたりしても、やらないということでしょ?そんなのおかしいな、とピーエスシーは考える会社なんです。

    目の前のお客さんが困っていたら、これまでの仕事の範囲や経験を超えて。
    でも、試してみようとする。一人でできないなら、仲間に声をかけて、「どうやったら解決できるかな?」といっしょに考えていっしょに動く。

    初めての問題だから、答えを知らない。
    だから考えるし、創意工夫する。

    「おっ、やっとできたぞ。」そんな瞬間がやってくる。お客さんも喜んでくれるし、お礼を言われて自分もうれしい。こういう動きは、サービスじゃなく、ホスピタリティーっていうんです。

  • マニュアルを超えて、お客さんが喜んでくれることをやろうという姿勢。お客さんが困っていることなら、どんなことにもお役に立ちたいという精神ですね。ピーエスシーは、ホスピタリティー力が、とってもつよい会社なんです。

    ホスピタリティーを発揮すると、ピーエスシーが得意とする仕事が広がるんです。
    「そうか、たぶん他のお客さんも同じような困りごとを抱えているんだろうな。創意工夫して発見したこの解決方法で、もっとたくさんのお客さんを喜ばせよう」ということで、仕事のメニューが増えるんです。メニューが増えると、それを注文するお客さんの数も増えるでしょ?すると会社の売り上げも増えて、規模もどんどん大きくなるというわけ。
    こうやって、めんどうをイヤがったりせずにメニューを増やすことで、お客さんの困りごとを解決するシーンを増やし、お客さんの満足も増やしていったのです。こういうのをビジネスの言葉では、『事業の多角化によるシナジー効果』と言います。
    ピーエスシーの成長のヒケツなんです。

    でも、鈴木はよくコンサルタントという賢い人からこう言われるんだって。
    「会社の売上げをもっと多くする戦略(作戦)を考えたほうがいいですよ。世の中には新しいITのやり方がどんどん出てくるから、そんな中で次に流行りそうなやり方をつかまえて、儲けたほうがいいですよ。いろいろメニューが増えると、めんどくさい手間ばかりが増えて、儲けは増えない。儲かるやり方だけに絞ったほうが賢いでしょ?」って。
    そんな言葉に鈴木は、なにが戦略だ!とプンプン腹を立てます。

  • 「目の前のお客さんの困りごとをちゃんと見ないなんて、ビジネス失格じゃないか。

    めんどうくさいことこそが、仕事なんだよ。
    それをイヤがって、流行りにのって
    いっとき売り上げをあげたって、
    流行りは必ずスタレるものだろ。

    誰もが流行りにのるわけだから、どの会社も同じメニューをお客さんに出すことになるじゃないか。それじゃ、長い目で見て注文は増えないし、お客さんの困りごとも減っていかないだろ。誰も幸せにならないやり方だ。そんなのやるものか!」

    そうなんです、ピーエスシーは仕事のやり方にも、『愛』と『優しさ』と『反骨心』、があるんです。
    まず、お客さんへの『愛』があるから、ピーエスシーはいつもお客さんをじっと見つめているんですね。見つめているから、どこで困っていつかが見えてくるし、いつもそばにいるから、向こうも相談しやすい。困りごとを見つけると、『優しさ』があるから、放ってなんておけない。やったことがないことでも、必死で解決策を探すというわけです。世の中の流行りにのれ、と言われても。大勢がやることや儲かることをやれ、と言われても。
    『反骨』の心が一本通っているから、まわりのいうことなんてきかない。

    ピーエスシーを突き動かすのはただ、『お客さんのお役に立ちたい』という気持ちだけなのです。売り上げはお客様からもらっているのだから、お客さんの役に立っていれば、ずっと長くおつきあいできる。

  • 誠心誠意でまじめに仕事に
    取り組みつづけることが、
    じつはとても難しいことで
    多くの会社はそれができない。

    だからそれをきちんとやれるピーエスシーは、じつはいちばん安定的に売り上げがあがる。鈴木の胸にはちゃんと、そういう深い戦略があるのです。

    きみは『策士、策におぼれる』というコトワザを知っているかな。
    策略が得意だと思っている人は、策略をひねりすぎて、かえって失敗してしまうもの、という意味。
    そういう軽い人って、世の中あんがいいるのですよ。大人のくせに近道ばかり考える人とか、つごうよくお金を手に入れようとばかり考える人とか、ちょっとみっともないですね。

    「企業は人なり」という考えを、日本は失っていないか。
    ピーエスシーは、心底信じている会社。

    「会社の看板より先に、人が前にあるべき。」それが鈴木の考え方。会社って何かと聞かれたら、「それはそこで働く人々のことだよ」って鈴木は答えるってこと。会社は都心にあるりっぱなビルのことでも、銀行や証券会社に預けてある金融資産のことでもないってことです。
    先ほど、ピーエスシーが伸びている理由をお話しましたね。お客さんのお役に立とうという気持ちがつよいし、よく動く。だから注文が増えていく。

  • じゃあ、それができる人ってどんな人かというと、お客さんだけじゃなく、社員どうしでもそれが自然にできる人だ。ピーエスシーはそんな信念を持っているんです。

    仲間が言ったことを「はいはいはい」とわかったように流すんじゃなくって、「それってどういうこと?もう一度言ってくれる?」「ああ、なるほど、そういうことか、やっとわかったぞ。それがしたいんだったら、こうしたらきっとうまくいくよ」と、不器用だから聞き返す社員が、鈴木は好きだそうです。

    不器用だから、人の話をよく聞こうとする。
    じっくり探して、
    正確によりよい答えを出そうとする。

    そんな社員のほうが、仲間からもお客さんからも信頼されると言います。

    もしかしてきみも不器用?よかったね。

    不器用を恥ずかしがることなんて、まったくないようですよ。むしろ武器だと思ったほうがいいです。
    「人のマネをしてみよう」「人の話をちゃんと聞こう」という心がつよくなるから、おのずと学ぶチカラ、吸収して身につくチカラが強くなるんですから。
    「お前、そんなこともできないのか」と不器用を笑われて悔しいことがあっても、ヘコんだりすることなんかない。そんなときこそ、反骨精神をぐっと押しだして、「不器用でけっこう。不器用を武器にこつこつとチカラをためて、行くかお前を追いぬいてやる」とひそかに逆転を誓えばいいだけです。負けるな。

  • できないことが恥ずかしいんじゃない。
    手をぬくことが、恥ずかしいんだ。

    いつもは穏やかな鈴木ですが、ときどき目を三角にして、社員を叱りとばすときがあります。
    ぴかっ!とイナズマが見えそうです。

    どういうときに落ちるかというと、社員が手をぬいたときです。手をぬく、とはどういうことかというと、本当はできるのに、めんどうくさがったり、早く帰りたかったりで、いい加減な仕事をしてしまうときです。

    だから、鈴木は新しく別の会社から転職してきた人を、急に叱るようなことはしません。なぜなら、その人のことをよく知らないからです。
    たとえば仕事でミスをしたとして、そのミスはその人が手をぬいた方なのか、それともやった経験がまったくなくて能力がただ追いつかなかっただけなのか、判断がつかないから叱らないということです。

    しかし、もう長いあいだ会社にいて鈴木がよく知る社員の中にも、「仕事で失敗しても、社長には叱るときと叱らないときがある。なんでだろう。わからないなあ。単に機嫌がいいか悪いかなのかあ」と不思議に感じている社員もいることでしょう。
    でもそこには明快な決まりがあるのです。

  • それは、『できることなのに手をぬいたら叱る』『できなかったり失敗したりしても、能力をめいっぱい発揮しても届かなかった失敗だから、叱らない』ということです。
    そして鈴木は、『経験がなく能力が追いつかなかった社員』には、「あいつに、こういうことを教えてあげなよ。ちょっとずつ経験させて育ててあげなよ」と上司とかまわりの仲間に指示します。
    ちゃんと人を見ているんです。

    そりゃ人間ですからね、ときには機嫌が悪くて、つい叱ってしまうという面もやっぱりあるでしょう。きみだって、きみのお父さんだって、ときにはそんなきまぐれ、あるでしょ?
    でも、基本的には、ちゃんと人を見ている。見ているから、この人には何が足りなくて、どうやったらそこを身につけることができるかを考えて実行することができる。

    あ、大事なことを言い忘れていました。
    手をぬくということの情けなさと罪深さを、鈴木はよくこういうふうにも言います。
    「お客さんは、親でもなく親戚でもなく幼なじみでもない。なのに、僕たちの話を静かに聞いてくれる。忙しいのに、ピーエスシーの説明に大事な時間をさいてくれる。おまけに、僕たちのことを信用して、ITサービスまで買ってくれる。そのうえ、長くつきあえたらいいね、なんてうれしいことまで言ってくださる。
    これ、ありがたいご縁以外のなにものでもないよね。

    感謝して、本気でお返ししなきゃいけないよね。
    なのに、仕事で手をぬくなんて、情けないだろ。
    人間として顔むけできないだろ。
    これが、僕が手ぬきを許せないわけ。」

  • 人間を見張るな。人間を伸ばせ。
    それが、マネジメント。

    上司や先輩が部下や後輩の仕事ぶりをちゃんと見て指導することを、”マネジメント“と言いますが、此のマネジメントを、次のようにセマく考えてしまっている人が、世の中けっこう多いのですね。 『マネジメントとは、部下の仕事ぶりをちゃんと見張ること。仕事が遅かったら叱るし、やり方や結果が間違っていたらやり直させる。』

    これ、間違ってはいません。が、足りません。
    ピーエスシーの考えるマネジメントはこういうことだけじゃなく、もっと広いんです。

    なにが足りないかというと、これは『管理』のキュークツな視点ばかりで、『教育育成』のおおらかさが足りないのです。『人を伸ばそう』という愛と優しさが足りないのです。
    12歳のきみだって、コゴトばかりじゃ、イヤになりますよね。
    「宿題やったの?遅い!あしたから、夕食の前、6時までにやるように。」
    「作文見せて。ゲッ、汚すぎるし、平仮名ばかりで小4みたい。書き直し!」
    ハァ〜ッ…、ついタメ息が出てしまいます。
    だからピーエスシーは、管理ばかりのマネジメントを超えて、人を伸ばすマネジメントを心がけているのです。鈴木は、会社全体のマネジメントを、もっともっとそういうふうに発展させていくぞと決めているのです。

  • 鈴木は、ある日、お酒を飲んでこう主張していました。
    「ITエンジニアは、技術が好きな人たちだから、やっぱり人との会話とかコミュニケーションが苦手なところがある。そういうタイプだから技術が得意ということなんだろうけど、僕はあきらめない。”それじゃダメだ。変わろうよ”って言い続けたい。
    年上のエンジニアは、もっと若い人と会話して、
    ”きみは5年後、どんな仕事ができるようになりたいの?あ、それがやりたいなら、いまのきみにはこんな経験が足りないね。あしたから、これをやってみよう。
    へえ、将来はこの技術分野へ進みたいの?じゃあ、この分野をいっぱい勉強しなきゃ。いまは勉強不足じゃないの?
    思うに、きみみたいなタイプは、こっちの分野もむいていると思うよ。人に負けないプロになると思うな。どう、がんばってみない?”
    といった調子で、部下のやりたいことや悩みも聞きながら、どうやったら部下の希望がかなうか、どう導いたら長所を伸ばしてゴハンが食べていけるプロに育てられるのか、深く考えてアドバイスする。
    そして、部下のやる気に火をつける。日々の成長ぐあいをちゃんと見て、ときどきホメたり叱ったりして、

    目標にむかって走りやすくしてあげる。
    将来にむけて、夏のひまわりみたいに
    スクスク伸ばしてあげる。

    それが、マネジメントでいちばん大事なこと。お客さんにも愛情と優しさを注ぐことが、ウチのポリシーだけど、それは社員どうしでもおなじなんだよ。仲間どうしの関係というのは、そういう相手のためを思うハートと、こいつを伸ばしてあげたいなという温かさがなきゃ、いっしょの会社にいる意味がないと僕は思うな。」

  • 鈴木の考えは、お客さんに対しても社員どうしでのマネジメントに対しても、ぶれがありません。
    ちょっと不器用な仲間でいいじゃないか。そういう人どうしがお互いの幸せを願いながら、『愛』と『優しさ』を持って、伸ばしあう。そんな輪がどんどん広がっていけば、ありがとうのキズナも広がって、世の中よくなっていくんじゃないのか。そんな出発点になれたらすごくいい会社じゃないか。そんなことをまじめに考えているんです。

    雑草になろう。
    会社がなくなっても、雑草は生きぬく。
    そして、美しい花をつける。

    きみは草がいっぱい生えてる野山をかけっこしたことがありますか?
    地面をつよくけって走るわけですから、草をチカラいっぱい踏んづけているわけですね。もしおなじように、花壇に咲いているきれいなお花を踏み荒らしてしまったら、きっと折れて枯れてしまいます。
    でも、野山の草はそんなのぜんぜん平気。きみも、「あ、草を踏みにじっちゃった。ああ、かわいそうに…」なんて思わないでしょ。
    雑草のたくましさを、じつはみんなが知っているのですね。踏んづけられても、やつらは泣いたり弱ったりしない。そんなのへっちゃらだい!と太陽にむかって、またクキを立て直す。葉を広げる。

    鈴木は、こんな雑草たちの”つよい生命力”が好きなんです。
    だから、ピーエスシーの社員たちにいつも言うんです。

  • 「みんな、雑草魂を持とうよ。そして、優しくつよく生きていこうよ」と。

    鈴木は、社員たちにクギを刺します。
    「社長の顔色を見て、ご機嫌をうかがって仕事する人は、うちの会社にはいないけど、やっぱり、雑草魂をなくすと人間は弱くなってしまうものだ。あげくには、会社にもたれたり、ぶらさがったりする。
    だから、雑草で生きよう。たとえ会社がなくなったって、びくともしない自分をつくろう。いつなんどきでも他の会社がほしがるように、プロとして腕を磨く。それが、自分を大事にするということだよ。」

    12歳のきみに、一つ伝えておきたいのだけど、雑草というのはね、ただつよいだけじゃないんです。じつはとてもきれいな花が咲くんですよ。
    すみれ、れんげ、野菊、あかね、タンポポ、ハルジオン。
    これらの雑草はかれんな花をつけて、道バタや野山、川原、里山を美しくいろどり、人間をいやしてくれるのです。雨や風にも負けない『反骨』のたくましさとともに、『愛』と『優しさ』を秘めている。それが、雑草なのです。ピーエスシーが大事にする魂なのです。

    “たかが”、という油断で、人は身を滅ぼす。

    鈴木は、”たかが”という言葉が嫌いです。なぜ嫌いか、理由を伝えるために、こんなたとえ話をしました。

  • 「みんなで山にピクニックに行ったとする。
    ピクニックを楽しむために、一人ひとり役割を決めた。
    ある人は、水筒係り。歩いてノドがかわいたときのために、冷たいお茶やジュースを用意する。
    ある人は、汗をかいたり、ちょっと寒くなったりしたときのために、タオルや上着を用意してくる係り。
    で、最後の人はおいしい弁当を用意してくる係りだな。

    いっぱい歩いて、さあお昼。楽しい弁当の時間がやってきました。
    弁当係りは、自慢げに弁当を仲間にひろうした。じつにうまそうだ。見た目もキレイだ、おかずのバランスもすごくいい、とみんながホメちぎった。ところが!だ。
    弁当係りは、なんとハシを持ってくるのを忘れてしまったんだよ。山の中、ハシがなかったら食えないよ。困った。みんながあきれた。腹もたてている。
    なのに、弁当係りは言った。

    「たかがハシだろ。弁当はおいしそうだからいいじゃん」と。
    いいわけない。おいしそうで華やかな弁当づくりに大成功しても、ハシを忘れるという小さな失敗をしたら、弁当はゴミ箱いき。せっかくの弁当がだいなしだ。

    仲間はその人に、2度と永遠に弁当係りはたのまないだろう。
    仕事で、”ただがちょっとしたミスじゃないか”は、許されないってことだよ。
    ”たかが”という小さな手ぬきやミスが命とりになって、お客さんからの信頼を永遠に失ってしまうんだ。」

  • 社員のおしりは、社員がたたけ。
    社長のおしりも、社員がたたけ。

    「もっとがんばろうよ。」社長が社員のおしりをたたく。よくある話です。
    社長は、会社のリーダーとして、社員をひっぱっていることがうれしいようです。でも、鈴木はちょっとちがいます。
    「社員におしりをたたかれちゃったよ」と、社員が社長をリードしているカタチが、なにやらとってもうれしいようです。
    鈴木のクチぐせは、次のせりふです。

    「ピーエスシーを、
    社長がいちばん目立たない会社、
    社員が目立つ会社にしたいんだ。」

    だってそうだろ、と鈴木は目を大きく開いて言います。
    「ピーエスシーは社長力で成長しているね、なんて言われたとする。じゃあもし、あした僕が死んだらどうするの?成長力が、この世から消えちゃうじゃない。
    でも、社員の組織力がすごいね、ってホメられていたなら、誰がぬけたって、そこにがんばる社員たちがいるかぎり、組織力はつづく。

  • 社長はいつか死ぬんだよ。でも、残しておきたい大事な約束ごとがあるから、社員たちに受けついでに伝統にしてほしい考えがあるから、こういう本みたいなものをつくっている。
    これはなんのためかというと、結局、社員みんなのチカラの輪である”組織力”を高めるため。ピーエスシーらしさを、社員一人ひとりが受けついで伸ばしてくれれば、組織力も伸びつづけるんだ。
    こういうのを”アイデンティティーの継承とか、行動のDNA化”と呼ぶわけだが、むずかしい言葉だな。要するに、”いつまでもらしくやって、らしく成長してくれよ”ってことだよ。はじまりの物語は創業者からだけど、長編のPSC物語は、社員みんなでつむいでいくわけだからさ。」

    新しいことに
    首つっこみたい人間、を育てる。

    お客さんに提案する仕事のメニューは、会社が自分の勝手でつくるんじゃなくて、お客さんの「困った」や「これがほしいなあ」という気持ちに応えて、つくる。
    つまり、お客さんがつくる、という話をしました。
    そこをもうすこし追加して言うと、そういうお客さんを思ってメニューを広げるやり方は、じつは社員の働く喜びを広げることにもつながっている、と鈴木は考えています。

    「うちはなかなかのチャレンジャー集団なんです。
    お客さんが望むと思えば、教科書や先駆者がいないような新しい技術もやってみようよってすぐ首つっこんじゃう。

  • ああでもない、こうでもないって、勉強するのが好きなんです。
    だから、メニューを広げていくことは、新しい刺激が好きな社員たちにとってうれしいことなんだと思う。
    うちはパソコン1台のセッティングとかケーブルをつなぐとかサーバーの導入とか、地味なところから高度なシステムづくりまで、まとめてやります。他社がやらないような、めんどうなこと細かいことも、ぜんぶやります。
    誰も見ていないのに、朝早くきて、ついでにお客さんの机をふいちゃうような人もいます。
    守備範囲が広いんですよ。そのうえ、打てるし走れるし、仲間を助けよう、応援しようって気持ちもつよいし。

    全員野球ってやつです。
    野球の天才やエリートはいないけど、
    全員が食らいつく。

    ときには泥まみれで走る。雑草野球はつよいんです。お金をいっぱい持っているスマートな大球団を、しぶとい野球あきらめない野球で倒しちゃうんだから。現場での球ぎわの勝負になったら、絶対に負けないから。」

    逆風大好き。
    お客さんを乗せて、
    逆巻く風をつんざいて、
    大空を飛んでみせる。

  • 風にのってすいすいと飛んでいる紙飛行機にはなりたくない。
    ピーエスシーはそう考えています。
    なぜって、もし逆から風が吹いたらどうなりますか。そう、機体にエンジンがついていないから、どうしたって反対方向に流されてしまいますね。
    これ、景気の風で考えればわかりやすい。
    いくら時代の風をつかんで好景気にのったからって、調子づいてはいけない。単に風まかせなだけのくせにじぶんの実力だとカンちがいしては、不景気になったとき墜落してしまうんです。

    だからピーエスシーは、紙飛行機には絶対になりません。
    鈴木は誓います。

    「まず、”極みまでお客さんの役に立ちたい”という社員の思い。
    次に、”そのために、IT技術の幅を広げてホスピタリティーも深めて、ぜんぶに応えたい“と言うハングリーさ。
    そして、社員どうしがからみあって、伸ばしあい協力しあう組織のチカラ。
    この3つのパワーをエンジンとするジェット機になって、景気の逆風なんかつんざいて前へ前へと空を飛びたい。
    逆風の困ったとき苦しいときこそ、”だいじょうぶです。安心ください。ピーエスシーがお手伝いしますよ”と、お客さんをお助けして、ご恩をお返ししたい。
    逆風のときに、翼を折ってしまうなんて、そんなたよりにならない会社、パートナーじゃないよ。お客さんと好景気にぶらさがっていただけ、ということになってしまう。

  • だからさ、僕たち一人ひとりが、働くプロとして、気持ちの面はもちろん、技術力や解決力やサービス範囲においても、不景気のときこそ他社とのちがいを明らかになるように、強さを磨かなきゃいけないね。
    逆風につよいエンジンを、毎日もっとパワフルにしなきゃ。」

    空気が澄みわたり、これぞスカイブルーという透明な青空が広がったある朝。
    鈴木は、いい香りのするコーヒーを飲みながら言いました。
    「じつは、いまもうすでに、ピーエスシーにはかなり強力なエンジンがある、と自信を持っているんだ。
    そろそろ元請けとして、ピーエスシーという飛行機に直接、お客さんに乗っていただきたい。
    気持ちのいいフライトを約束できるだけのパワーが、すでにあるのだから。
    私たちとお客さんが直接つながる関係になれば、コストでもお手伝いの幅や深さにおいても、より大きな満足感を手に入れてもらうことができる。私たちの喜びも倍増する。
    だから、元請けという名の快適で安全なジェット便、これからどんどん増やしていきたいんだ。」

    地上で現実ばかり見ていると、人はときどき疲れてしまうね。でも青空を見あげれば、どこまでも飛んでいけそうな広さが、そこにはあるね。

  • 最後まで読んでくれて、本当にありがとう。
    きみは、青空にどんな夢を描くのでしょう。

    夢、というと、なんだか大それたことを想像しちゃいますね。
    だけど、ささやかでいい、力まなくていい。
    夢の大小じゃなく、めざすものがあることが尊いのです。

    できないから、人は苦しいんじゃない。
    めざすものがないと、人は苦しくなります。
    めざすものがあると、人はつよくなって、
    正しいことを、正しいと言える人間になれます。

    青空のように、深く晴れわたったこころに、
    きみがなれますように。